軽貨物ドライバーお役立ち情報:確定申告

質問者

個人事業主は自分で確定申告する必要があるので、大変ですよね?

管理者

そうですね。誰でも初めてのことは大変ですが、一度やってしまえば慣れますし、メリットも大きいので、この記事を参考にしてみてください。

軽貨物ドライバーの確定申告

個人事業主として軽貨物ドライバーの仕事をしている場合、年間所得の合計が48万円以上の方は、確定申告をする必要があります。総収入から経費を引いた差額が所得となりますが、本業の方はもちろん、副業で軽貨物ドライバーとして働いている方も所得が48万円以上の方は確定申告をする必要があります。

会社員の場合は会社で源泉徴収を行いますが、個人事業主の場合は自身で確定申告をして所得税や住民税を納めることになります。

確定申告の方法:青色申告と白色申告

確定申告には所定の書類を提出する事で、「青色申告」と「白色申告」と呼ばれる2つの方法を選択することができます。この二つの申告の違いは、記帳方法と税制上のメリットの違いです。

青色申告のメリット

青色申告のメリットは最大65万円の所得控除が受けられることです。また、赤字を三年間繰越せたり、家族への給与を経費に計上できるメリットもあります。ただし、複式簿記による記帳が必要なため、簿記に自信がない人は、税理士へ依頼したり、会計ソフトを利用する方も多いです。

白色申告のメリット

白色申告は青色申告と異なり、単式簿記で記帳できるので、そのこと自体がメリットです。特に難しいことはなく、提出書類も少なく済みます。ただし、節税効果は高くはありませんので、税制上のメリットは薄いです。

軽貨物ドライバーが経費として計上できるもの

確定申告では、経費が多ければ多いほど、所得は少ないとみなされ、課税はその分少なくなります。そのため、確定申告の際には、事業にかかった経費はしっかりと計上して申告する必要があります。なので、経費の証明のために普段から領収書やレシート、請求書や納品書、決済明細書等は月単位で保管しておきましょう。

軽貨物ドライバーの経費には次のようなものがあります。

消耗品費

文房具やガソリン代、車両の整備費用、カー用品など10万円未満で使用期間が1年未満のものは消耗品費として計上できます。

旅費交通費

高速道路料金や駐車場代、電車賃やバス代やタクシー料金なども旅費交通費として計上できます。

通信費

仕事で携帯電話を契約している場合は、通信費として計上できます。個人用の契約の場合は、仕事分と分けて計上する必要があります。

損害保険料

自賠責や任意の損害保険は損害保険料として計上できます。事務所の火災保険料も計上できます。

利子割引料

自動車ローンの利子は利子割引料として計上することができます。ただし、金融機関以外で自動車ローンに限ります。

会議費・接待交際費

取引先との飲食代や接待は会議費として計上することができます。ただし、一人5千円未満とされています。また、お中元やお歳暮などは接待交際費として計上することができます。

租税公課

自動車税や固定資産税や不動産取得税などの一部の税は租税効果として計上できます。

確定申告で控除されるもの

確定申告では次のものは控除されます。

社会保険料控除

毎月支払っている国民健康保険料や介護保険料、国民年金保険料については社会保険料控除として適用されます。

生命保険料控除

毎月支払っている医療保険料や生命保険料については、生命保険料控除として適用されます。控除額は契約に基づいて決められています。

寄附金控除

ふるさと納税を利用した場合は、寄付金控除として、自己負担額2千円を除いた全額が所得税及び住民税から控除されます。

医療費控除

自身や家族の医療費を支払った年は、医療費控除の対象となります。医療費が10万円を超える場合は、最高200万円までの金額が控除の対象となります。

確定申告の提出について

提出については、毎年2月15日から3月15日までとなっています。年末年始が落ち着いてきたら、確定申告の準備に取り掛かりましょう。方法については主に次の方法があります。

e-tax

国税庁のサイトからネットで提出する方法です。国税庁のサイトを使うこともできますし、オンライン会計ソフトを導入して、そのままネットで提出する方法もあります。自宅でネット上で提出できるので、一番おすすめの方法ですが、初めての方はやり方がわからないで困っていると耳にします。次の機会ではその方法を解説したいと思います。

郵送

会計ソフトや国税庁のサイトで作成した確定申告書を印刷し、税務署へ郵送する方法もあります。

税務署で

居住地を管轄する税務署で提出する方法もあります。時間的にゆとりがあれば税務署で開催される説明会などに参加することもおすすめです。とてもわかりやすく解説してくれます。

管理者

今の時期から準備をして、年末年始が終わった頃には取り掛かるといいですね。次回はe-taxの方法も解説します。

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